- 水谷 純一
よく聞くけど何?基礎代謝について
最終更新: 2019年12月4日

基礎代謝ってよく耳にする言葉だと思いますが、
皆さんどのようなイメージをお持ちですか?
基礎代謝とは一言で表すと食べ物からエネルギーを作る一連の流れです。
人間が生きていくにはエネルギーが必要になります。
とくに活発的な運動を行っている時に限らず、
椅子に座っているときや、寝ているときでも身体はエネルギーを必要とします。
なぜなら、身体は常に心臓を動かさないと、血液を身体に送ることはできず、
呼吸をすることや、体温を正常に保つことなど、
生きていくには様々な活動でエネルギーが必要なのです。
私たちはこのエネルギーを食べ物を通じることで体内で作り出しています。
そしてこうしたエネルギーをつくるまでの一連の流れを『代謝』と呼んでいます。
その中でも、呼吸をするときに使うエネルギーや、
心臓の働きによっての血液の循環、体温の維持など、
生命の維持に使うエネルギーを〝基礎代謝〟と呼ばれます。
つまり、なにもしなくても消費されるカロリーのことを指します。
筋肉の量が多いと痩せやすくなる、といわれるのは、
身体の中で使われるエネルギーの量が筋肉量に比例しているからです。
ですから、基礎代謝をあげるというのは、筋肉量を増やす!ということになるわけですね。
代謝が良い、悪い、という言葉を私たちはよく使いますが、
この代謝という言葉はエネルギーや栄養素の利用効率ともいえます。
基礎代謝の高い身体とは、摂った栄養素をしっかり利用できる身体のことです。
逆に基礎代謝の低い体とは、摂った栄養素を利用しづらい、
つまり、エネルギーを消費しづらい体ともいえます。
基礎代謝の低下により 消費カロリー<摂取カロリー の状態に陥りやすく、
この状態は当然太ってしまいます。
基礎代謝が低いと1日の消費カロリーが減ってしまい、太る!というわけです。
人間の生命維持の仕組みが働いて、その過程で脂肪を増やしていることがわかります。
基礎代謝が低下するということは、
生きるのに使うエネルギー量が減るということでもありますが、
血管や内臓や筋肉の機能が衰えているということでもあるのです。
基礎代謝は年齢とともに減少します。
ピークは10代前半であり、成長期まっただ中である小学校高学年ぐらいが
最も基礎代謝量が高いのです。
また、年齢だけでなく性別によっても基礎代謝量は変わってきます。
男性と比べて筋肉量が少ない女性は、男性よりも基礎代謝量が低いのです。
また、筋肉量が減少すると基礎代謝も落ちます。
骨格筋で消費される基礎代謝の量は、全体の2割に当たります。
次に多いのが、肝臓、脳での消費です。
また、その他の臓器の重量は骨格筋ほど増減することがなく、
相対的に骨格筋が基礎代謝に影響しやすいと考えられています。
不規則な食事でも基礎代謝が落ちます。
食事をすると身体が温かくなる経験をしたことがあると思います。
これは食事誘導性熱産生というもので、内臓が消化のためにエネルギーを燃やして、
体温を上げるのです。
食事を減らしたり無理なダイエットや、深夜の食事など不規則な食事は、
体を冷やしたままにしてしまうことになるため、
基礎代謝を下げてしまう事になるのです。
いかがでしたか?
基礎代謝のことをなんとなくイメージしていただけたでしょうか?
毎日少しでも運動をして、筋肉を増やし、健康な身体づくりを目指していきましょう。